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2021年04月25日
宮の森日記●絵描きの矜持

例えば鉄道会社さんのお仕事をさせて頂いたとして、もちろん少しでも業務に貢献できるよう精一杯やらせて頂くわけですが、それでも、たかだか何枚かの絵を描くだけの私の仕事と、数多の乗客の命を運んでいる社員の皆さんの重責とは到底比べものにはならないでしょう。
事に臨んでまず優先されるのは、乗務員さんや駅員さん、保線や検修、内勤等々も含めた社員さんのお仕事であって、己の仕事をそれらと同列に語るのは、社会にとって本当に必要なお仕事に携わっておられる方々に対してあまりに失礼な気がします。
所詮、私の仕事など、「無くても構わないけれど、あればちょっと嬉しい」という程度のもの。
社会にとって有益だ、必要不可欠だと声高に叫ぶのは、やっぱりどうしても気が引けます。
そして、こういう仕事が成り立つのは、あくまで世間が平和な時だからこそでしょう。
その立ち位置をわきまえた上で、あくまで謙虚に、観て下さる方々にささやかな愉しみを提供し続けていくことが、絵描きとしてのせめてもの矜持と心得ています。
(RICOH GR II)
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【札幌の水彩色鉛筆画家】 ~イラストレーター鈴木周作~

Posted by イラストレーター鈴木周作 at 23:55
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