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2018年07月09日
宮の森日記●新しくなった鉄道博物館

とある企画に向けての下調べの為、編集者さんと一緒に鉄道博物館に行ってきました。
今月オープンしたばかりの新館を見るのはもちろん初めてです。
目玉はやっぱり1階中央に鎮座するE5系「はやぶさ」のグランクラス車両(の実物大モックアップ)でしょうか。
車内に入ることはできませんが、窓越しに覘いてみると室内の座席などもきちんと実車同様に作ってあって、色々と良い参考になりました。

でも正直に言えば、個人的にはやっぱり今までの本館のほうがしっくりきます。
実物の鉄道車両だけでなく、線路があって、架線があって、狭いながらもその時代時代のホームの情景などがジオラマのように再現されていて、あたかも旅をしているかのような気分に浸れる展示方法のほうが、私の好みには合っているようです。
そんな中、積年の数多の改造で製造当時の姿が損なわれてしまった古い展示車両に、プロジェクションマッピングで往年の車体塗装や乗客の姿を投影するという新たな展示方法には思わず「おっ!」と唸ってしまいました。
例えば絵画などでも、設計図のような緻密で正確なものよりも、絵本のような想像力を掻き立てるもののほうに惹かれます。
模型でも、ガラスケースの中に飾られた精密な機関車よりも、たとえ小さくてもジオラマの風景の中に、運転士さんや乗客たちの人形なども添えて置かれているほうが輝いて見えます。
結局のところ、鉄道というよりも「鉄道の情景」が好きだったのかな?…と、なんとなく己の目指すべき方向が再確認できたような気がしました。

明朝の取材に備えて今夜は小田原泊。
宿はあの北条氏政の墓所のすぐ近くでした。
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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 23:55
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