【札幌の水彩色鉛筆画家】 ~イラストレーター鈴木周作~ › 宮の森日記〜日々の出来事〜 › 宮の森日記●定規
2017年08月12日
宮の森日記●定規
「定規に頼っちゃダメですよ!」とか言って生徒さんをイジメているくせに、白状すれば最近自分のお仕事では定規を使うケースが増えてきました。
勿論、決してインチキをしているわけじゃありません。
何で定規がダメかと言えば、フリーハンドの絵の中でそこだけ線が浮いてしまうから。
それでも定規を使わなければならないのは、特に緻密で正確な「直線」や「水平・垂直」、精度の高い「遠近法」が求められる場合。
(大抵、大きな建物や人工の構造物などですね)
で、そういう場合に気を付けなければならないのは、何より仕上がりに不自然な「定規感」を残さないこと。
そういう工夫や配慮、テクニックも必要になるのですから、安易に定規に頼ってしまうのは却って危ないですよ…ということです。
逆に言えば、そのあたりをきちんとカバーできると思ったら、堂々と定規を使って頂いても構わないわけです。
「掟破りの〇〇〇!」…なんて昔のプロレス実況みたいですが、掟には必ずそれなりの理由があるもの。
そして掟を破る時にも、破るなりのきちんとした理由が必要。
「反則は5秒まで!」と並んで、ある意味人生訓とも言えそうな深い言葉ですよね(笑)。
そのあたりの機微を、ぜひウチの生徒さん達には汲み取って頂けたらなぁ…と期待しています。
----おしらせ----
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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 23:55
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