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2017年07月01日
宮の森日記●土砂降りの真田の郷

そういえば上田城から逃げる徳川勢を溺れさせた神川での戦って、実は真田勢が築いた堰を切ったのではなくて、どうやら雨で増水するタイミングを見計らっていたらしい…という説を誰かが語っていたのを思い出します。
いずれにせよ、中途半端な曇天よりは、むしろ本格的に降ってもらったほうが趣があって良いものです。
今日はその神川の上流、真田の郷のほうに行ってみることにします。

上田駅で突如始まった鎧武者たちの真田陣太鼓!

陣太鼓に見入っていたら出発が遅くなってしまいました(笑)。
上田駅前でクルマを借りて真田の郷へ…。
雨に煙る坂道の向こうに見えてきた火の見櫓を眺めていたら、なぜか新婚旅行で訪れたオーストリア・チロル州の山奥、フェント村の教会の尖塔を思い出しました。

雨はますます激しくなってきました。
野外の史跡めぐりはまたの機会の楽しみということで、今回は「真田氏歴史館」をじっくりと見学していくことにします。

その名も「佐助」さんという、古民家改装とおぼしき蕎麦屋さんで遅めの昼食。

こんなところまで来てスマホをいじっているのも無粋だなぁ…などと思いつつも気になる気象情報などチェックしていると、大雨で北陸新幹線が一部運転見合わせとの報!?
乱れているのは金沢発着の「かがやき」「はくたか」で、今のところ長野からの「あさま」は動いているようですが、ともかく食事を終えたら早めに上田駅界隈に戻っておいた方が良いかも知れません。

クルマの中でつけたラジオが土砂災害警戒情報を伝えていました。
ちょうどいちばん激しい時に真田の郷を訪れていたようです。
上田の市街地に戻る頃には、少し雨も弱まっていました。
新幹線の状況を気にしつつ、昨日に続いて今日も上田城へ…。

昨年の大河ドラマの記憶も新しいだけに、むしろこっちを見て「あっ本物だ!」と興奮してしまいました(笑)。
最後に特別企画展「400年の時を経て甦る上田城」の会場を訪れて、草刈正雄さんの毛皮や堺雅人さんの甲冑、そしてこちらは正真正銘、戦で撃たれた銃弾の穴が残っている本物の当時の鎧などをじっくり眺めたら、予定よりも少し早めの新幹線で東京に向かうことにします。
大変な空模様でしたが、それはそれで良い想い出…。
でも今度はもう一度、天気が良い時にまた訪れないといけませんね。

羽田から新千歳行きの最終便に乗って、やれやれ無事に札幌まで戻ってきたぞ!…と安堵したのも束の間、道内で強い地震があったとかで帰りの地下鉄が途中で停まってしまいました。
胆振地方で震度5弱とか。
結局、地下鉄は十数分ほど経ったところで徐行運転で動きだしましたが…。
ともかく、各地で大きな被害が出ていないことを祈るばかりです。
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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 23:55
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