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2016年01月27日
宮の森日記【出張編】●1/27(水)福井から大阪へ

天気予報は良い方に外れて、朝起きてみると青空が覗いていました。
雨だったら取材は諦めて観光でも…と密かに思っていたのですが、気を引き締め直して今日もえちぜん鉄道の沿線取材に向かいます。

途中下車しながら三国芦原線の終点・三国港まで。
同じ路線でも、ちょっとした天候の違いで昨日とは随分風景が違って見えるものです。
一度や二度、いや何十回訪れたとしても、その場の風景や空気を本当に「知っている」とはなかなか言えるものではないんだな…とつくづく思います。

福井を発つ前に、柴田勝家公を祀る柴田神社にもお参りしてきました。
福井駅から徒歩数分、まさにここが勝家公が壮絶な最期を遂げた北ノ庄城の跡地だそうです。

福井から特急「サンダーバード」に乗って夕方前に大阪到着。
駅というよりまるで空港ターミナルのような、何とも言えない独特の趣を感じるホームの風景です。
隣の環状線ホームから聞こえる「やっぱ好きやねん」のオルゴール風の発車メロディが良い曲すぎて、ついついしんみりと聴き入ってしまいます。

駅舎のデザインは全然違うのに、えちぜん鉄道・永平寺口駅をなぜか連想してしまったのは、重ねた歴史とランドマークとしての存在感、それにホームから出口に繋がる構内踏切あたりの雰囲気からでしょうか?
いつかは訪れてみたいと思っていた南海電鉄・浜寺公園駅の築109年の木造駅舎。
高架化工事の関係で遂に今日限りで閉鎖と訊いて、福井滞在を数時間ほど切り上げて慌ててここまでやってきました。
駅舎自体は新駅へのエントランスとして高架化後も保存活用されるそうですが、それでも昔ながらの地平ホームの雰囲気も含めて、現役の「駅舎」のうちに一目だけでも見ておくことができたのは幸いでした。

いよいよ今週末で廃止となる阪堺電車・住吉公園電停。
電車は毎朝7~8時台、日に4~5本しか来ないことは勿論知ってはいたのですが、せめて駅の風景だけでも見ておこうと訪ねてみたら偶然にも貸切電車がやってきました!
それも昭和3年製造の古参電車「モ161号」…。
窓から漏れる電球色のあかり、重く震えるようなモーターの唸りを残して、誰もいない夜のホームを離れていく姿はまるで何十年も昔に戻ったかのようでした。
思いもよらぬ幸運、忘れられない想い出になりました。
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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 23:55
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