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2014年08月12日
宮の森日記【出張編】●8/12(火)三国花火よもやの中止!?

改札前で看板を見て愕然…。
三国花火、予備日の今日も結局中止が決まってしまいました。
会場が海岸なので、天候が回復しても波が荒いと準備ができないんだとか。
二ヶ月前から飛行機を押さえて、わざわざお盆休みの混雑時期にここまでやってきた最大の目的が無くなってしまいました。
とは言え、こういうアクシデントに巻き込まれた時ほど、それが思いもよらぬ形で幸運に繋がったりするのがここ最近の私の悪運の強さたるもの。
これもきっと何かの吉兆かも!?…と無理矢理自分に言い聞かせて、とりあえず勝山行きの電車に乗ることにします。

まずは勝山駅に今夏オープンしたばかりの「えち鉄カフェ」へ。
築百年!の木造駅舎の一角がレトロ調の素敵なカフェに生まれ変わっていました。
ご自慢のウォータードリッパーで8時間もかけて抽出したというアイスコーヒーは雑味の無いスッキリとした美味しさで、この日だけで3杯も頂いてしまいました(笑)。
個人的にも縁深いJR釧網本線の北浜駅、川湯温泉駅をはじめ、この種の「駅カフェ」は今では各地で見られるようになりましたが、こういう拘りのあるお店を、委託や賃貸ではなく自社直営で開いてしまうところが、えちぜん鉄道さんらしいと言えばらしいかも知れませんね。

外に出ると、ちょうど保線作業員さんがお仕事されていたのでお声を掛けて撮らせて頂きました。
詳しいことはまだ業務秘密ですが(笑)、こういう作業風景も描いてみようかな…と思っていたところだったので、まさに願ってもないシャッターチャンスです。
いきなりお声を掛けて少々驚かせてしまったようですが、毎年カレンダーを描かせて頂いている者ですと名乗らせて頂いたら、「あぁ、北海道からわざわざ…」と喜んで下さいました。
普段なかなか接点のない部署の社員さんまで、私のことをちゃんと知っていて下さったんだな…と、ちょっと嬉しくなりました。

今日の大収穫!
「あそこの山に登れば田んぼアートが見えるよ」と、電車の中で地元のおばあさんが教えて下さいました。
迷わず行ければ駅から歩いて15分程度…私は随分迷ってその何倍も掛かってしまいましたが、沿線にこんな見晴らしの良い場所があるなんて全然知りませんでした。
田んぼアートの後ろにはしっかり電車も収まって、期待通りの素晴らしい風景でした。

夕刻の福井駅前。
札幌では見られない石畳の軌道が実に良い雰囲気です。
タイミングよくやってきた最新鋭の低床車両がまるでヨーロッパの路面電車のようにも見えました。

ソースカツ丼の「ヨーロッパ軒」さんは残念ながら火曜定休。
ならばと探し歩いた末に入ってみた電車通りのレストランが大当たりで、カウンターで愉快な店員さんと語り合いながら美味しい魚料理を頂くことができました。
旅先で素敵なお店と出会っても、なかなか「常連」と言って頂けるほど通えないのが残念なところですが、そのかわり、「絵」という道具のおかげで一度訪れただけでも覚えていて頂けるのはちょっとした役得かも知れません。
またこちらに来た時には寄らせて頂こうと思います。
今日一日で出会った様々な人や風景は、三国花火が予定通り開催されていたらまず出会えないものばかりでした。
そう考えてみると、もしかしたら逆にツキがあったのかな?とさえ思えてしまいます。
あとは今日の成果をしっかり作品に結び付けられるよう、札幌に戻ったらますます頑張らないといけませんね。
大満足でお店を出ると、スーパームーン翌々日の大きな月が電車通りを見下ろしていました。
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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 23:55
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