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2014年07月27日
宮の森日記【出張編】●7/27(日)三陸鉄道に乗って岩泉へ

早朝5時前の仙台で「北斗星」を降りた後、新幹線で二戸まで戻ってJRバスで久慈へ。
予定通り三陸鉄道北リアス線に乗り継いでホッとしたのも束の間、二つ目の陸中野田まで来たところで足止めされてしまいました。
この先の区間で強風による倒木があり、これから撤去作業に向かうとの事。
ちょっと長引きそうな雰囲気です。

45分ほど遅れて陸中野田を発車すると、ほどなく海が見えてきました。
初めて乗った三陸鉄道、初めて訪れた被災地。
色々思うことはありましたが、まずは車窓から海に向かって手を合わせてから旅を続けることにしました。

観光客の多い列車だけに、眺めの良い橋の上では一旦停車のサービスもありました。
途中には「あまちゃん」で見覚えのある駅や風景も…。

やはり観光需要の多さを物語るように、JR山田線からの直通観光列車や、時刻表には載っていない団体貸切列車などとも度々行き違いました。
いま乗っている3両編成の列車も、先頭1両が予約制のお座敷車両、最後尾の1両は普通車自由席ながらレトロ調のお洒落な車両です。

三陸鉄道で唯一、津波で駅舎が全壊したという島越駅。
以前よりも山側の高いところに移動して、奇しくも丁度この日から新駅舎での営業が始まったそうです。

列車の遅れで接続が心配でしたが、結果的には予定より1本後のバスに丁度良く乗り継ぐことができました。
小本駅から龍泉洞方面行きのバスで十数分、「道の駅いわいずみ」で降りるとようやく今回の目的地、野外複合施設「ふれあいらんど岩泉」に到着。
広い園内を歩いていくと、やがて見覚えのある青い寝台車が見えてきました。
例の列車ホテル…「ブルートレイン日本海」です!

震災復興支援の一環として岩泉町に設置されたこの列車ホテル。
明日のオープニングセレモニーを前に、今日は「初めての宿泊客」として岩手・宮城・福島の子供たちを招待しているそうです。
スタッフの皆さんにご挨拶して早速車内に入ってみると、壁の広告枠にはつい先日、盛岡駅ビル「フェザン」で展示して頂いた私のイラスト(※複製印刷)が入れられていてちょっと嬉しくなりました。
それにしても見事なまでに寝台特急そのままの雰囲気。
旅好き、列車好きには見逃せないポイントもかなり沢山ありましたので、また近々「道新ブログ」あたりで詳しくご紹介させて頂こうかと思っています。

子供たちや他の来賓の方々も到着し、夕食後、地元関係者の方々との懇談会なども終わると外はすっかり暗くなっていました。
窓明かりが漏れる夜の風景、まるで現役の夜汽車そのものといった趣です。
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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 23:55
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