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2014年05月30日
宮の森日記●スパイダーマン

封切りから随分経ってしまいましたが、「アメイジング・スパイダーマン2」を観に行ってきました。
これほど激しく飛び回るキャラクターはまさに3D向けでしょうか?
前作でも、その前のシリーズでもそうでしたが、やっぱりスパイダーマンの魅力と言えば「敵役」の存在感でしょう。
どんなに凶暴な敵であっても、そこに至ってしまう背景がある…単なる悪者、怪物ではない、哀しさや同情を誘うような描写はいつも心に残ります。
子供の頃に見たものなので記憶もいささか曖昧ですが、今思えば昔の「西遊記」の妖怪たちもそんな感じだったかな?という気がします。
一方で、以前に観た「社会派」のとある長編作品では、主人公の苦労や心情はこれでもかとばかりに語られる反面、何の掘り下げもなく単なる「悪人」としか描かれていなかった敵役の描写が妙に白々しく、まるで感情移入できぬままに終わってしまったのを思い出します。
ウチのカミサンは「勧善懲悪」を「完全超悪(=悪い奴はとことん悪い!)」だと思い込んでいたそうですが(笑)、1時間ものの娯楽時代劇ならともかく(それはそれで結構好きなんですが…)、心に触れるものというのはそういう○×的な単純なものではないのでしょう。
映画やドラマに限らず、現実世界でも…。
特に立場や価値観を異にする人々に接する時など、無意識のうちに「完全超悪」の視点に陥らぬよう、私自身も気を付けねばと少し真面目に考えさせられました。
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【札幌の水彩色鉛筆画家】 ~イラストレーター鈴木周作~
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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 23:55
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