最終日は朝から好天に恵まれました。
せっかく晴れたのにもう帰らなければならないのは残念ですが、いやいや、帰る前にこの景色が見られただけでもむしろ感謝すべきでしょう。
伊勢を発つ前にもう一度、早起きして皇大神宮にお参りしてきました。
往路は外宮に近い伊勢市駅で降りましたが、復路は近鉄電車でひと駅隣の宇治山田駅から。
こちらのほうがターミナル駅という位置づけだったのでしょう。
3階建ての鉄筋コンクリート造、登録有形文化財にも指定されている昭和6年建造の立派な駅舎です。
構内の一角には、「天皇陛下御在位30年慶祝写真展」と題して、陛下が近鉄電車にご乗車になられた際の写真パネルなど10枚ほどが展示されていました。
伊勢神宮や橿原神宮へのご参拝など、近鉄といえば皇族方のご利用も多い鉄道です。
現在の近鉄に御召列車専用の御料車はありませんが、その時々の最新型の特急車両が特別列車として使われてきたことが写真からも伺えて、お若い頃の陛下のお姿とともに感慨深く拝見しました。
伊勢といえば名古屋に近いイメージだったのですが、近鉄特急に乗ってしまえば名古屋でも大阪でも大差ないことに気付きました。
なので復路は経路を変えて、ついでに少しだけですが大阪でも寄り道していくことにしました。
天満橋で地下鉄を降りて、まずは豊臣秀吉公を祀る豊國神社へ。
境内にはもう梅が咲いていました。
大阪城でたこ焼きを食べるのがカミサンの夢だったんだとか…(笑)。
入口にエレベーターの列と階段の列とがあって、調子に乗って階段のほうに並んでしまったのは失敗でした。
あの地震の時、自宅マンションのエレベーターが停まって、自室までひたすら歩いて昇った時と同じくらいの疲労感です。
比べてみると大阪市内からの便は関空とそれほど変わらず、それでいて運賃の相場はこちらのほうがお得だったので、帰りの飛行機は神戸発を選びました。
三宮でカミサンの買い物をひとつ済ませて、ポートライナーで神戸空港へ。
長い鉄橋で海を渡って空港島にさしかかる頃、夕陽の方角からちょうど飛行機が降りてくるのが見えました。
降りてきた飛行機は、これから乗る折り返し新千歳行きのエア・ドゥ機でした。
タイミングよく到着シーンをカメラに収めることができて、ちょっと得した気分です。
カミサン同伴なので緩めの旅程にしたつもりが、それでも結構慌しくなってしまったようですが、私も久しぶりに旅らしい旅を楽しむことができました。
今回は見ることができなかった名古屋城とか、岡崎城とか、関ヶ原とか、カミサンもまだまだ行ってみたい場所はたくさんあるようです。
さて今度はどこに連れていくか、帰ったらまたゆっくり考えてみようと思います。
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