朝食はホテルよりも、街の人たちが普通に出入りするようなカフェで頂くほうが好みです。
それがこういうシチュエーションだったらもう言うことがありません。
道後温泉で迎えた朝は、「坊っちゃん列車」の出発準備を眺めながら…。
「坊っちゃん列車」に乗ろうとしたら団体で満席だったので、一計を案じて先行電車の最後尾に陣取ることに。
道後温泉から終点・松山市駅まで約20分、付かず離れずの続行運転で存分に楽しめました。
札幌のササラ電車を撮る時にも時々使う裏技です(笑)。
松山城を築き始めた加藤嘉明公は「賤ケ岳の七本槍」の一人…ということは、我らが柴田勝家公の仇になるんですね。
でも城が完成する前に会津に転封になったそうですし、いま残っている天守も幕末に再建されたものですし…。
まぁ、そういう諸々も含めて歴史って面白いんですね。
学生時代、単なる勉強としてではなく、そんな面白さに少しでも気付いていたら…と、今更ながらちょっと悔やまれます。
登城の道も、中に入ってからも、敵を欺く卑怯な仕掛けが色々あって嬉しくなります♪
大天守からの素晴らしい眺望!
こんな高いところにまで「坊っちゃん列車」の汽笛が聴こえてきました。
強烈な寒波の襲来で、この日の松山はとても四国とは思えないような厳しい冷え込みでした。
当然ですがガラス窓もない、吹きさらしの天守は震えるほどの寒さでしたが、見るもの触れるもの興味津々ですっかり長居してしまいました。
他にも色々市内を回ってみようかとも思っていたのですが、今日はもう松山城だけで大満足です。
道後温泉に戻る「坊っちゃん列車」に乗ろうとしたら、やはり団体で満席なので立席でもよければ…とのこと。
ちょっと迷いましたが、せっかくなので客車のいちばん前、デッキに出る扉のところに立ってみたら意外と面白い景色を眺めることができました。
もちろん、走行中は扉を開けることはできませんが、窓ガラス越しでもこんな具合で充分楽しめます。
むしろ内向きのロングシートに座っているよりも良かったかも知れません。
何事も、気持ちと発想の切り換えが大切なんですね。
夜になると雪が舞い始めました。
積もるほどではありませんでしたが、まさか松山まで来て雪を見ることになろうとは…。
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