宮の森日記【出張編】●12/1(月)帰札の途に

イラストレーター鈴木周作

2014年12月01日 23:55


 傘も役に立たないほどの激しい雨に見舞われましたが、見方によってはそれはそれで趣のある絵になるものです。
 取材旅行最終日、福井を離れるギリギリまでえちぜん鉄道の沿線取材に回ります。


 午後からえちぜん鉄道さんの本社にお邪魔すると、ちょうど来年版のカレンダーが印刷業者さんから届いていました。
 描きおろしで全7枚、思い入れ故の拘り過ぎですっかり時間が掛かってしまいましたが、前回までとは少し違った雰囲気に仕上げられたかと思います。
 気が付けば、えち鉄さんから出して頂くカレンダーも今回で5年目。
 こんなに長く御縁が続いたことに感謝するばかりです。


 ふと見ると、社屋の外では先月引退したばかりの旧型車両の解体作業が進んでいました。
 想い出のある電車だけに胸が痛む光景ですが、最後にもう一度、こうしてお別れができたのは良かったのかな?とも思います。
 傍らでは高架化工事も進行中。
 訪れるたびに変わっていくえち鉄さんの姿を、乗り遅れないようにしっかり見届けていかねばと思っています。


 今回も米原~東海道新幹線、羽田空港経由での帰札ですが、搭乗予定のエア・ドゥ最終便は悪天候による乗員繰りの為、30分遅延とのアナウンス。
 新千歳からJRの最終電車には間に合わないので、札幌行きの臨時バスを手配中との事ですが…まぁ、ここまで来たら運を天に任せるしかありません。
 ともかく日頃の悪運の強さと、昨晩お参りした福井駅前・柴田神社の御利益を信じるとしましょう。


 30分遅延で羽田を後に…。
 気流の影響で思わず肘掛を握りしめるほどの激しい揺れに襲われましたが、窓の外には素晴らしい夜景が広がっていました。
 多分、翼の下に見えるのは私が十数年前まで住んでいた街です。


 新千歳到着は23時少し前。
 惜しいところでJRの最終電車には間に合いませんでしたが、「手配できないこともございます…」と搭乗前に念を押された臨時バスがターミナルビルの前で待っていてくれました。
 日付が変わり、明かりも消えたテレビ塔の前でバスを降りたのは0時10分過ぎ。
 諦めていた地下鉄の最終電車にもあと数分のところで間に合ったのは幸いでした。
 道中、散々心配させられながらも結局最後は無事に辿り着いてしまう…。
 今回もまた柴田勝家公の御加護?に感謝です。


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【札幌の水彩色鉛筆画家】 ~イラストレーター鈴木周作~
公式サイトも併せて御覧下さい>>[PCMobile北斗星乗車記えちてつ絵日記] 


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