宮の森日記●原画展14日目&ファイターズファンの矜持として

イラストレーター鈴木周作

2012年03月31日 23:55


 正直未だ実感はないのですが、今日限りで廃線となってしまう青森県の十和田観光電鉄。
 私にとっても色々御縁のあった鉄道会社さんですし、この日を現地で見届けられないのは残念ですが、少し前まで駅で販売して頂いていたポストカードとその原画は会場に置かせて頂いています。
 1年前、この絵を描かせて頂いた頃には廃止の噂すら耳にすることは無かったのですが…。
 今の時代、地方で公共交通を維持することの難しさを改めて思い知らされたような気がします。
 この小さいながらも素敵な電車と御縁を持たせて頂いたことを心の中で感謝しつつ、滞りなく最終日の運行を終えられるよう、遠くからですがお祈りしようと思います。


 原画展の会期中に私用で抜け出すのは本当に申し訳ないのですが…。
 一連の「開幕騒動」ではある意味、いささか損な役回りになってしまった武田勝投手にも、昨日の斎藤佑樹投手と同じくらいの大声援を贈らせて頂くのがファイターズファンとしての矜持というものでしょう。
 今日ばかりは我を通して、午後から再び札幌ドームに行かせて頂くことにしました。

 それにしても、やっぱり勝投手には色々な意味で酷な登板だった気がします。
 昨日のあの異様な盛り上がりの直後とあっては、勢いに乗るというよりも、むしろ普段通りとはいかない難しさがあったのではないかと思います。
 初回からいきなり2失点。
 その後も追加点を許す一方で、なかなか打線の援護には恵まれない苦しい展開。
 でも今日ばかりは勝敗云々ではなく、勝投手の姿をしっかり見届けて心からの拍手を贈りたい気持ちです。


 ところがすっかり諦めかけていた9回裏、代打・岩舘選手の同点タイムリーから田中賢介選手のサヨナラ打でまさかの逆転勝利!
 まさに栗山采配的中!冗談みたいな劇的なフィナーレです!!


 「これが栗山野球だと思います」とお立ち台での賢介選手。
 振り返ってみても、送りバントでも代打でもただ漠然とセオリー通りの指示を出すのではなく、その時々の状況をしっかり考え判断されている様子が窺えるようでした。
 そして何より最後まで諦めないということ。
 結果はともかく姿勢だけでも見せてくれたら…と思って見ていたら、いきなり最高の結果まで出してしまったのですからビックリです!

 一部メディアに酷評され、ファンの間でも正直「なんで?」と思われていた開幕・斎藤投手という栗山監督の選択。
 (かく言う私もかなり不安視していたのですが…)
 でも、昨日今日のこの試合を見せられたらもう納得するしかありません。
 まさに「雨降って地固まる」…生意気な言い方ですが、「この監督に俺達のファイターズを預けようじゃないか!」と、やっと心底そういう気持ちになれたというファイターズファンは決して少なくないと思います。

 この先もし大不振にあえぐ時期が来たとしても、この2試合を思い出せばきっと乗り越えられそうな気がします。
 昨季終盤からの悶々とした空気をやっと払拭してくれたような、本当に素晴らしい開幕2戦でした!


----おしらせ----
【作品展】「市電日記2012~スロウな電車の原画展~」札幌市内で開催中♪ >>詳細はこちら(※PC/携帯共用)
【水彩色鉛筆画講座】NHK文化センター新さっぽろ教室 4月期受講生募集中! >>詳細はこちら(※PC/携帯共用)
【作品掲載】季刊「スロウ」Vol.30/2012冬号発売中! >>詳細はこちら(※PC/携帯共用)
【作品展示】札幌市電「ギャラリー電車」運行中! >>詳細はこちら(※PC/携帯共用)

【札幌の水彩色鉛筆画家】 ~イラストレーター鈴木周作~
公式サイトも併せて御覧下さい>>[PCMobile北斗星乗車記]


関連記事