宮の森日記●えちぜん鉄道の難しさ

イラストレーター鈴木周作

2011年08月12日 23:55


 個人的には「日本一美しい電車!」と言っても良い位、えちぜん鉄道の電車のカラーデザインは秀逸だと思うのですが、しかし絵描きの立場からすればこれほど厄介な電車はありません。
 恐らく九頭竜川のイメージなんでしょう、細いブルーのストライプが5本。
 しかもその太さが1本ずつ全部違う上、ドアのところだけは黄色に変わっているという具合です。
 何といっても特徴的な部分なので下手にデフォルメするわけにもいきませんし、少しでも線が乱れたら目も当てられません。
 特に今回のように電車を遠景として捉える場合には、モノが小さくなってしまうだけに尚更の事。
 御覧の通り、削って尖らせた色鉛筆の先端よりも細い線を描かなければならないわけですから…。

 ある意味、米粒に絵を描くような感覚に近いかも知れません。
 「こんな細い線、どうやって描くの?」と訊かれる事もありますが、描いている私も「慎重に描くんです…」としか答えようのない、実に微妙な感覚的な作業です。


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