宮の森日記【出張編】●6/20(月)復路は敢えて「北斗星」で

イラストレーター鈴木周作

2011年06月20日 23:55


 いよいよ福井最終日。
 最後にもう一度、帰りの列車ギリギリまでえちぜん鉄道の沿線取材です。

 昨日会場に訪ねてきて下さった駅員さんの駅にも寄ってみました。
 駅員さんが常駐されるのは平日の朝だけとの事で、恥かしながらそこが有人駅だということさえ今まで気付いていなかったのですが、降りてみると昔ながらのローカル線の風情にえちぜん鉄道らしい上品な美しさが重なって、実に素敵な佇まいを見せていました。
 それにしても、人がいるいないでこんなに雰囲気が変わってしまうのはちょっとした驚きです。
 ぜひ近いうちに作品に纏めてみたいと思います。



 大掛かりなリニューアル工事が報じられた勝山永平寺線の終点・勝山駅の現況はぜひ見ておかねばと思っていました。
 リニューアルと言っても、歴史ある木造駅舎はそのまま活かして駅前広場などを綺麗に整備するようです。
 地域性や会社毎の考え方などもあるのでしょうが、こうして古いものを大切にしていく姿勢には好感が持てますし、ちょっと羨ましくも感じてしまいます。
 ちなみに駅前広場に新設される「車庫」には、大正9年製造、稼動状態にある電気機関車としては国内最古級といわれる「テキ6」が収蔵されるとの事。
 その「テキ6」は駅の裏手で、少し前まで駅前広場に鎮座していた「恐竜くん」と並んで工事の進捗を見守っていました。


 今回も実り多い滞在でした。
 後ろ髪を引かれる思いで、昼過ぎの特急列車でいよいよ帰札の徒に。
 いつも福井を離れる時には「焼き鯖寿し」を買って帰りの車中で頂くのがお約束ですが、今回は新商品「焼き味噌鯖寿し」に初挑戦です♪


 復路は京都経由、新幹線で東京に出て上野から「北斗星」。
 本当は福井から「トワイライトエクスプレス」に乗ったほうが早いのですが、諸般の事情で敢えて遠回りです。
 たまに別の列車に乗ると緊張しますよ、やっぱり「北斗星」が私の居場所なんですねぇ…と、震災以来の再会となる顔馴染みのアテンダントさんに挨拶したら、「乗務員みたいな事言ってますね~!」と笑われてしまいました。


----おしらせ----
■【えちぜん鉄道沿線風景画展(6/17~19 福井県坂井市)】おかげさまで無事終了。ありがとうございました!
■イラストエッセイ連載中!季刊「スロウ」Vol.27/2011春号発売中 >>詳細はこちら(※PC/携帯共用)

【震災被災者の皆様にお見舞い申し上げると共に、被災地域の一日も早い復興をお祈り致しております】

【札幌の水彩色鉛筆画家】 ~イラストレーター鈴木周作~
公式サイトも併せて御覧下さい>>[PCMobile北斗星乗車記]


関連記事