宮の森日記●NHK文化センター新さっぽろ教室

イラストレーター鈴木周作

2019年02月09日 23:55


 「写真みたい!」と評されることは、絵描きにとっては必ずしも良いことではないような気がします。
 レンズを通すと見え方も変わるし、露出等々の設定次第では肉眼では絶対に見えないような風景にもなる。
 もちろん、写真としてはそれも立派な表現技法ではあるのですが、何も考えずにそれをひたすら模写してしまうと、絵画としては不自然なものになってしまいます。
 更に言えば、目に映る映像と、脳裏のイメージも必ずしも一致するものではありませんから、「本当はこんな風には見えないんだけど…」という描写にしてしまったほうが、むしろ実際の印象に近くなるケースも多いものです。

 写真ではこう写る。
 肉眼だとこう見える。
 だとしたら自分の絵の中では?…と考えてみることが大切なんだと思います。

 写真と肉眼の見え方の違いや、絵画表現としてのアレンジの仕方など、今日も少々講釈させて頂きました。
 私自身の創作の中でも、このあたりは特に意識しておかねばと思っています。


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【札幌の水彩色鉛筆画家】 ~イラストレーター鈴木周作~

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