宮の森日記●疲労感

イラストレーター鈴木周作

2017年02月08日 23:55


 旅の疲れというよりも精神的な部分が大きいのでしょうが、いつになく重い疲労感がどうにも拭えない一日でした。
 まぁ、本音を言えばその原因もだいたい分かってはるのですが…。
 敢えてひとつだけ挙げるとすれば、今夜観てしまったあのTVドラマでしょうか?

 ドラマや映画に限らず、作品を政治的主張の道具にする手法にどうしても馴染めないのは、単に「そういう野暮は話は止めましょうよ…」ということだけじゃなくて、その主張に繋げたいが為にストーリーや構成が恣意的になってしまう、そんな「ぎこちなさ」がどうにも気持ち悪いからなのかな?と思います。
 敢えて描かなくてよいものを描いたり、逆に描くべきものを描かなかったり…。
 とりわけ「フィクション」であることを言い訳に、一目でそれと察しがつく実在の組織や人物に当てこするようなネガティブな描写は、タチの悪いイジメでも見ているようで、本当にめまいを覚えるほど気分の悪いものです。

 最初のうちは純粋に良い作品を創っていたものが、年月を重ねるにつれて、どこかで勘違いしてしまうようなケースは創作の世界ではよくあるような気もします。
 かく言う私もそういう轍を踏まぬよう、自制心を忘れずに、きちんと己を律して臨まねばと考えさせられます。


----おしらせ----
【イベント】2/24(金)開催!札幌市中央区主催「市電画家とめぐる『絵になる』風景」>>詳細はこちら
【作品掲載】郵趣サービス社・特殊切手「鉄道シリーズ第4集」初日カバー用カシェ>>詳細はこちら
【作品掲載】2017年版『えちぜん鉄道カレンダー』発売中!>>詳細はこちら
【新商品】ポストカード「空の絵日記」シリーズ発売!※通信販売でも購入できます>>詳細はこちら
【著書】『「北斗星」乗車456回の記録』小学館新書より発売中!>>詳細はこちら


【札幌の水彩色鉛筆画家】 ~イラストレーター鈴木周作~
http://suzuki-syusaku.com


関連記事