宮の森日記【出張編】●10/27(日)「スロウ村の仲間たち」

イラストレーター鈴木周作

2013年10月27日 23:55


 多分、2年半ぶり位になるでしょうか?
 随分久々の帯広訪問。
 札幌在住の私が見ても「北海道だなぁ!」と感じる風景です。


 今日は連載を持たせて頂いている雑誌「スロウ」の初めてのイベント、「スロウ村の仲間たち」に参加させて頂きました。
 会場となった帯広市郊外の「市民農園サラダ館」までは帯広駅前からバスで30分、降りてから更に徒歩15分…。
 「お迎えにも行けなくてスミマセン…」と編集氏には恐縮されてしまいましたが、常々公共交通について語らせて頂いている以上、ここはやはりバス利用の便を試してみようと、送迎については敢えてこちらから遠慮させて頂いた次第です。
 バスを待つ間に覘いてみると、開場早々大盛況の写真がfacebookにUpされていましたが、意外にも…と言うべきか、案の定…と言うべきか、毎時1本程度のバスに乗って会場に向かったのは結局私一人だったようです。


 会場では編集部の皆さんや、これまでも「スロウ」に掲載された商品の生産者さん、作家さんなど、初対面の方も含めて大勢の方々とお会いすることができました。
 実を言えば、何号か前から私の担当になって下さった編集氏とも、メール等々では頻繁にやり取りさせて頂いているのですが直接お目にかかるのはこれが初めてだったと思います。
 それでも今まで滞りなく、何の違和感もなくお付き合いさせて頂くことができていたのは、創刊初期からの代々のスタッフの方々がきちんと引き継いで下さったからだと思いますし、一度きちんと信頼関係さえ築くことができれば、距離の壁というのは案外容易に越えられるものなのかな?とさえ思えてきます。

 「スロウ」は理念を共有するため自社制作に拘っている…。
 会場に掲げられたパネルにあった、そんな趣旨のメッセージにふと目が留まりました。
 以前にも伺ったことがあったと思うのですが、確かに「スロウ」は記事も写真も基本的に社内の方が担っておられるわけで、そういう意味では社外寄稿者という私の立場はかなり例外的なものなのかも知れません。
 図々しい言い方をさせて頂くなら、広い意味では編集スタッフの仲間…と思って下さっているのだとしたら嬉しい限りですが、でも社外の人間だからこそ、知らず知らずのうちにその「理念」から離れてしまってはいないか、折々空気を感じて補正していく必要があるのだろうと思います。

 自戒を込めて言うなら、ある意味「身内」としての信頼感、親近感を大切にしながらも、あくまで「部外者」として分をわきまえるということ。
 その微妙な一線を見誤ると、作品中でも見苦しい傲慢や独りよがりを晒すことになってしまいそうな気がします。
 「スロウ」然り、えちぜん鉄道然り。
 自分にとって大切なお仕事で、関係者の方々とも良い間柄を築かせて頂いているからこそ、きちんと身を律して臨まねばと思います。
 水戸黄門に喩えるなら、助さん格さんじゃなくて弥七か飛猿…といったところでしょうか?(笑)


 今夜は釧路泊。
 少し遠回りして札幌に帰ります。


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