宮の森日記【出張編】●1/23(日)SL冬の湿原号

イラストレーター鈴木周作

2011年01月23日 23:55


 今日一日、ちょっと気合を入れて釧網本線に取り組んでみます。

 とにかく本数が少ない釧網本線。
 少しでも多くの風景を見ておこうと、釧路発6時06分の一番列車で行動開始です。
 釧路湿原はまだ夜明け前、綺麗な月が浮かんでいました。


 本数が少ない釧網本線の中でも、この駅に停まる列車は特に少ないので、結局こんな時間帯に訪れる事になってしまいました。
 一度は降りてみたかった五十石駅。
 こういう貨車の車体を流用した駅舎が出回り始めた頃は「何て無粋な事を…」と嘆いたものですが、時が経つとこれはこれで趣があるように見えてくるから不思議です。
 近いうちにぜひ描いてみたいと思います。


 滞在時間、21分…。
 これを逃すと数時間は身動きが取れなくなってしまいますから、次の列車で釧路に戻ります。
 五十石を出るとすぐに朝陽が差し込んできました。


 一旦宿に戻って身支度を整え、11時09分、「SL冬の湿原号」に乗って再び出発♪
 他のモチーフにかまけてしばらくご無沙汰してしまった列車ですが、昨冬、この列車を採り上げた映像作品に出演させて頂く事になり、その収録で久々に訪れたのがきっかけとなって再び興味が沸いてきました。
 収録後にも早速何枚か描いてみましたが、これからも更に色々、掘り下げて描いてみるつもりです。
 ちなみに件の映像作品は今夏公開に向けて鋭意編集中とか。
 こちらも今から楽しみです♪


 茅沼駅でタンチョウ発見!
 でも望遠レンズが無いとやっぱり苦しいですねぇ…。


 ダルマストーブの燃える暖かな車内もこの列車の魅力ですが、今回はあくまで車窓の風景取材が主目的。
 吹きさらしの展望デッキに立ったまま、氷のように冷たくなったカメラを握ってひたすら寒さに耐える片道3時間は結構大変でした。
 14時04分、ようやく終点、川湯温泉駅に到着。
 この駅にSLが来るのは昨日と今日、年に2日間だけのレアシーンです。


 川湯温泉駅のレストラン「オーチャードグラス」さんでコーヒー1杯だけ頂いて、ちょっと慌しく折り返し釧路行きのSLに乗車。
 マスターと色々お話しておきたい事はあったのですが、冬のうちにまた改めてお邪魔するとしましょう。

 長い一日、さすがに少し疲れましたが、今後の作品に繋がりそうな素晴らしい光景を沢山見る事ができました。
 何より天候に恵まれたのは幸いでした。
 湿原に沈む夕陽をSLの車窓に眺められるのも、実は年に2度だけのチャンスです。


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