【札幌の水彩色鉛筆画家】 ~イラストレーター鈴木周作~ › 宮の森日記〜日々の出来事〜 › 宮の森日記●スローガン
2017年09月12日
宮の森日記●スローガン
政治談議は好みませんので政党名は伏せますが、つい先日、とある駅前を歩いていたら、「国民が~!」「我々国民が~!」としきりに叫ぶ街頭演説の声が耳に入って、さすがにちょっとゲンナリしてしまいました。
国民の為、国民を護る為に、具体的に何をするのかを考え示すのが政治家の責務。
そこまで踏み込まずに只々「国民!」「国民!」と連呼しても、単なるスローガンに終わってしまいます。
そもそも「国民の声」といっても人それぞれ。
うがった見方をすれば、実は自分たちもどういう政策を進めれば良いのか分かっていない、あるいは自分たちが必ずしも多くの国民に支持されていないことに薄々気付いていて、そんな現実から目をそらしたくて「我々国民が!」としきりに言い募るのかな?…などとも考えてしまいました。
絵描きの仕事も全く同じことかも知れませんね。
「観る人に喜んで頂ける絵を…」などと、私もついつい口にしてしまうことがありますが、具体的にどういう人々が対象で、絵の中のどういうところを観て、どう感じて下さるのか?
題材の選び方、構図の取り方から、観る人の心を掴む「ツボ」を仕組んでいくような小細工まで含めて、まずは真剣に掘り下げて考えてみないと…。
「温かな絵」とか、「喜ばれる絵」とか、そういう耳触りの良いスローガンに走ってしまいそうな時こそ、もう一度、己の創作をしっかり見詰め直してみる必要がありそうです。
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Posted by イラストレーター鈴木周作 at 23:55
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